ドラクエ1をクリアしました。千鳥足です、こんばんわ。

忙しない今の時代、一日で終わるRPGというのは
かえって売れる気がしてきました。先日からドラクエの話題ばかり書いてきましたが、千鳥足はアンチFFというわけではありません。
むしろ総時間ではFFの方がはるかに上回るのですが、だからといってFFの方が好きかと問われれば微妙な所でして、
そもそもそんなことは誰も問わないんでしょうけどそんな感じで両作品とも愛しております。
ファイナルファンタジー第1作目(以下FF1と表記)は1987年12月18日に発売されました。
ファイナルというわりに続編が随分出てますねという揶揄もよく耳にしますが、当時のスクウェアさんはゲーム開発があまり上手ではなく、
作っても作っても駄作、売っても売っても不作、という
今の憎々しい業績からは考えられないほど可哀相な会社でした。
そんなスクウェアさんが「ドラクエみたいなゲームを作ってみたいなぁ」という理想を掲げ、
たった4人でスタートしたFF1。他チームには15名も人員がいたというのに、
FF1製作のAチームはわずか4名。FF1のエンディングのクレジットに
スクウェアAチームと表記されているあたり、
怨念めいたものを感じます。「CONTINUE Vol.22(太田出版)」の「『ファイナルファンタジー』を創った男・坂口博信」というインタビューで坂口氏はこう述べています。
当時のスクウェアはチーム制になっていて、僕らは古株だったので、スクウェアAチームと呼ばれていたんです。
・・・<中略>・・・
それで、「もう大学を8年間も留年してるし、ファミコンの3Dゲームもうまくいかないし、次のゲームがダメだったら大学に戻ろう」と思っていました。それが『ファイナルファンタジー』というタイトルに。
大学8年生が大学に戻ったところで
どっちにしろ居場所がない気がするのですが、とにかくそんなわけで
『俺の最後の物語』というスタッフの個人的感情で付けられたタイトルが今なお全世界で愛され、続編が待望される結果となり、『ファイナル=究極』という見苦しい言い訳まで蔓延ることになりました。
さて、そんなわけで現在では出せばヒット、昔のリメイクも大ヒット、
挿入歌すら大ヒットという
なんだかおかしな現象を作り出してしまっただけに留まらず、憧れの対象であったエニックスさんすら事実上吸収してしまうほど威力を増したスクウェアさん。
最も過酷な時期であった1987年前後に
一体どれほど酷いゲームを作ったのか気になる方も多いのではないのでしょうか。
その当時、千鳥足家には大量のFCソフトがダンボール箱に入っておりました。
大抵のソフトは
兄がどこぞから貰ってきたか借りパクしてきたものでして、ソフトの裏面には
サインペンで「村上」などと固有名詞が書かれているものも多々ありました。
今考えると立派な犯罪ですが、当時は「うちにはいっぱいソフトがあるなぁ」なんて呑気に思っていまして、SFC発売と同時に
それらのソフトは全て中古屋に売り払ってしまったことも
今では微笑ましい思い出です。そんなダンボール箱の中にはこのようなソフトも存在しました。
ジェイジェイです。
後にネットで調べたところ、『
3Dジャンプアクション』という
聞いたこともないジャンルであることがわかりました。
発売は1987年12月1日。お察しの通り、FF1発売のわずか半月前に
世に出回ったかどうかすら定かではないマイナーソフトです。
拙宅にあったくらいですから、ご存知の方ももちろん大勢いらっしゃるとは思うのですが、千鳥足が
「あ、ジェイジェイってスクウェアじゃん!」と気づいたのは高校生の頃だったので、もしかしたらプレイ済みなのにその事実を知らない方もいらっしゃるかもしれません。
このジェイジェイですが。

タイトル画面はこんな感じです。
なんとなくSFっぽいようなシューティングっぽいような印象をお受けする方も多いと思います。
実際に始めてみると
色使いのセンスに脱帽。当時、「目に悪そうだなぁ」と思いながらプレイしていたことを思い出します。
結局このゲームの目的はいまだによくわかっておりませんが、
とにかく走って走ってジャンプして走って走って走り続けます。上の画像が
狂ったように走りまくる主人公の図です。そして
ジャーンプ!
1-4まで進むとドラゴンらしき物体と戦闘。
ここへきていきなりシューティング。
勝つとファイティングポーズ。
やったね☆
余韻に浸る暇もなく2-1に突入。
前面に勝るとも劣らない素敵配色。とまぁこんな感じで
企画発案者の脳の具合は大丈夫ですかと聞きたくなるようなゲームでして、このようなステージが延々と繰り広げられるのだと思います。
長年保持していたソフトにも関わらず「だと思います」としか言えないのは、
いまだにクリアしていないからなのですが、実はこのゲーム、かなり難しいです。
画面の動きが相当早く、
主人公めがけてやってくる目玉や火の棒を避けるためにはわりと技術が必要です。
私は反射神経も運動神経も鈍いので4-3までしか見たことがなく、果たして何面まで存在するのか
まったくもって謎なゲームです。クリア経験のある方は是非
このゲームの目的はなんだったのかをご一報いただけると
長年の疑問が晴らせるので非常に有難いです。
発売時期が
FF1と完全にかぶっているので、Aチームの4名が死に物狂いでFF1を開発していた頃に
15名もの人員による他チームが暇つぶしに開発したとしか思えないジェイジェイ。今は同会社になったとはいえ、スクウェアチームさんは
命の恩人であるエニックスチームさんをもうちょっと大事にしてほしいと思う千鳥足でした。