ガラスの仮面という漫画をご存知ですか。
30年間も連載されている長寿少女マンガのわりに、ウィキペディアでは「演技の天才少女が花開き、才能を伸ばしていく様を描いたもの。」とあっさり一言で片付けられています。
連載がスタートしたのは1976年でした。
千鳥足が生まれる3年前から始まったガラスの仮面はこんな感じです。
当時最先端だった絵柄を今なお書き続けるおかげで、まさに化石のような作風になっています。
おかげで「一度は読んでみたいけど、あの絵が・・・」という方を年々増やしている模様です。
もちろん連載当初は70年代らしく描かれ、その時代の最新流行ファッションや生活風景など、貴重な映像を見ることができます。
電話はもちろん黒電話。
貧乏なので母子でラーメン屋に住み込みバイト。
貧乏なのでテレビは買えない
これが有名な元祖「こっちおいで!」「あーん待って☆キャッキャウフフ」情景。
70年代のイケメン。
さて、80年代も90年代もこんな調子でレトロな生活を送っていた主人公達が描かれたガラスの仮面ですが、2004年にはついに6年ぶりに最新刊である42巻が発刊されました。何をとち狂ったのか全編書き下ろしです。
その42巻にはなんの前触れもなくケータイが登場し、ファンの間でさまざまな波紋を呼びました。
ちなみに連載第1回の主人公は13歳でしたが、42巻ではワインをがぶ飲みする姿も描かれているのでいつの間にか20歳を超えていましたが、それでも7歳くらいしか年をとっていないことになります。
日給1500円のアルバイトをしていた中学生時代から、一気にIT時代へ突入してしまったようです。
そして2004年に出版されたとは到底思えないシーンも満載です。
おそろいのイルカのネックレス。
「ピザの上に乗っかっているのはー?」「チーズ!」で写真撮影。
ファンにとっては待ちに待った最新刊だったので、amazonのカスタマーレビューもamazonなのに相当荒れてます。
レビューが73件もあるので、せっかくなので一部抜粋してみます。
この巻はおすすめです。
突如携帯電話を持ち始めたマヤと綾小路君の姿を見てください。
写メールも活用しています!
桜小路がこんなにも嫌いになる巻はないですね。(別に彼が何かしたわけじゃないけど)
全身がかゆくなるような恋愛漫画になってました。
といっても、長年の読者にとって買わないわけにはいかない一冊だと思います。
一通り読んでお尻がかゆくなりました。
そうですよ携帯電話登場に万歳!
時を越えたガラスの仮面。
何でも良いのです!続きが読めれば!
私が生きている間には完結してね!
と毎回新刊が出るたびに思っています。
でも一巻出すのに6年はちょっと長すぎですね。
こち亀の日暮さんもびっくりですよ。
ここまでファンをどうしてこうもいらだたせるのでしょうかねえ。
先を気にしながら病死していった人間のこととか考えてくれないのかしら。
社長室のパソコンは四角いデスクトップからノート型になり。そんな事はどうでもいいんです。
昔からリアルタイムで読んで来たんです。一緒に育ったんです。私の方が育ち過ぎました。
早く最後まで描いてください。
花とゆめで連載が開始された時、私は小学校1年生でした。
今、3人娘の末娘が小学校1年生です。
ということは、先生もそれだけお年を召している、っていうことでしょう?
ご自分の作品に責任を持ってくださいね。
思わせぶりをするほど、作者にも読者にも時間は残っていないと思います。
(現に私の友人は結末を読まずに亡くなりました)
やっとでた新刊!何故か全編書き下ろし!
最終回は、来ないような気がする。
まとめると、『紅天女』とか『紫のバラの人』とか『小学生チックな恋愛模様』とか『かなり昔から血を吐き続けて今なお生き続ける月影先生』とかどうでも良いからとにかく完結してください、ということみたいです。
作者の妄想をひたすら垂れ流しているようなとんでもない娯楽大作。
というレビューを書いた方すら星5つの評価をたたき出すガラスの仮面。
今更携帯電話とかそんな小道具を導入しなくても、十分評価されているんですよ!という読者の声が本当に届いていると良いのですが。
連載当初からリアルタイムで読み続けている読者さんにとっては気が気じゃないことかと思います。
愛蔵版で読み始めたひよっ子ファンとしては、作者が死ぬまでに完結してほしいとひっそり願う今日この頃です。
宗教にハマって続きがかけない(らしい)美内先生が気になる千鳥足でした。